洗車の基本を考えてみた

参照元https://www.pakutaso.com/20161155312pm25.html

 

クルマが汚れると、洗車してきれいにしたいと思う人がほとんどのはずです。しかし洗車は、クルマのボディに対して攻撃してしまうこともあるので、洗車方法を工夫する必要があることを知っている人も多いでしょう。

 

特に春先は花粉や黄砂に悩まされ、梅雨時期は洗車してもすぐに汚れてしまいます。また夏場は虫の死骸や鳥の糞にも悩まされるほか、冬場は塩カル汚れの付着がひどくなります。そこで今回洗車について考えてみました。

 

先日、中国大陸から黄砂の飛来がニュースで取り上げられましたが、黄砂が飛来するとクルマだけでなく洗濯物にも付着するほか吸い込めば人体にも影響が出る人もいます。

 

黄砂は字で書いてある通り、ミクロン単位の非常に細かい砂で、花粉より小さく、PM2.5より少し大きい粒子なので、これだけ聞いただけでもかなりの小ささというのがわかるでしょう。また、非常に細かい粒子なので、クルマに付着してもまるでパウダーを振りかけたような感じであることから雑巾やクロスで拭き掃除をしてしま人もいます。

 

しかし黄砂は、石英・長石・雲母・方解石などの様々な鉱物粒子なので、細かくパウダー状であっても吹き掃除してしまうと、非常に細かいキズがボディに付着します。しかも吹き掃除するときはボディに対して面圧もかかるので、粒子が食い込み深い傷を作ることもあります。

 

そこで黄砂がボディに付着したら必ず水洗いをするのが鉄則です。また、黄砂は乾燥しているとすぐに洗い流せますが、数日放置して雨にでも濡れてしまうと硬くこびりつき、簡単に水洗いで洗い流せなくなりますから、黄砂が付着したらできるだけ早く水洗いしたほうが安心です。

 

また、放置し続けると、黄砂が付着した部分の塗装面にシミが発生することもあります。そうなると、一般の方ではどんな洗車をしてもシミを取り除けないので、プロに研磨を依頼しなければなりません。

 

それでは、黄砂が付着した場合の洗車方法ですが、一番効率よくきれいに落とせるのが高圧洗浄機です。家庭用も数多く販売されているので持っている人もいるでしょう。

 

高圧洗浄機が黄砂汚れに向いている理由は、2つあります。一つ目は、黄砂は非常に細かい粒子なので、クルマのほんのわずかな隙間にも入り込むので、普通の散水シャワーで洗い流すのに時間がかかることです。2つ目は、勢いよく黄砂を吹き飛ばせるので素早くボディがキレイにできます。

 

高圧洗浄機がない場合は、水道ホースで洗車することになりますが、その場合は大量の水で入念に洗い流すことです。ドアとフェンダーの隙間などから、洗い流すといつまでも黄砂が出てくることがあるので、入念に洗い流しましょう。

 

特に水分を含み乾燥すると硬くこびりつくので、洗い流しが無いようにやりすぎと思えるほど水をかけるのがポイントです。

 

次に、カーシャンプーで洗車します。この時に使用するシャンプーは、濃縮タイプで泡持ちが良い商品を使用しましょう。洗車でカーシャンプーを利用する理由は、汚れを浮かして落とすことと、泡で細かい粒子を包み、キズをボディにつけない効果が期待できるからです。

 

また、カーシャンプーするときに強くこする人もたびたび見かけますが、それは間違った洗車方法です。どんなに泡で洗車しても、強くこすれば摩擦抵抗が生まれてボディにキズが入りやすくなります。そこで、カーシャンプーで洗う時も優しくボディを撫でるように洗うのが傷をつけないポイントです。

 

カーシャンプーでボディを洗ったら、カーシャンプーをよく洗い流して後は水滴をふき取るだけです。しかし、水滴をふき取る時も、強くボディを拭かないのが傷をつけないポイントですから、優しく撫でるようにふき取ります。

 

また、黄砂の時期は空気中に黄砂が漂っているので、風の強い日は黄砂が付着していても洗車しないようにしましょう。つまり、せっかく水洗いしても目に見えない粒子が濡れたボディに付着して、乾いた後に固着してシミを作ることもある他、知らずに拭き取りすれば細かい傷を作ってしまうからです。

 

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このほか、黄砂が付着して雨に降られた後、洗車機の使用も避けたほうが無難です。特に雨が降って黄砂が付着したボディが乾燥していると、黄砂が非常に硬くこびりついており、洗車機ではキズを付ける恐れが高くなります。

 

黄砂の時期の洗車はキズと隣り合わせであることを忘れずに普段より優しく洗車することを心がければ、クルマに無用の洗車キズを付けずに済みます。

 

巷で洗車キズが多いとよく聞きますが、その多くは手洗いによる洗車が原因です。また、洗車後のワックスやコーティングでも洗車キズが発生する原因ですが、その理由は強くこすりすぎていることと、ホコリや汚れが取り切れていないことが原因です。

 

特に黒系の濃色車は、洗車メンテナンスがとてもシビアなので、洗車方法に悩む方も多いですが、キズをある程度防げる硬質皮膜を形成するガラスコーティングを施工するのもよいでしょう。

 

洗車用品は、楽に楽しくできる様々な商品が販売されているので、ご自身に遭った洗車用具をそろえてクルマをキレイにしてみてください。