ガラスコーティングに挑戦!下地処理偏
新車購入から、特に大きなメンテナンスもせず、ワックスインシャンプーで13年過ごしたクルマにガラスコーティングの施工を実施しました。
使用するガラスコーティングは日本ライティングが販売するシラザン50です。
チョイスした理由は、様々なネット情報に手軽な施工で本物のガラスコーティングができるという触れ込みだったからです。
今回施工するクルマは、なんと13年前のヒョンデのSUV。
しかもボディカラーはブラックです。ブラックの塗装は、日ごろのメンテナンスが非常に難しい事は皆さんもご承知の通りです。しかし13年間たいした洗車もしてこなかったので、ボディ全体はイオンデポジットの塊のようになっていました。
まずガラスコーティングは、ボディ表面をその状態で包み込んでしまうので、まずは塗装表面をキレイにすることから始めます。
今回、キレイにする作戦としては、まずボディをシャンプー洗車してから水垢落としクリーナーで頑固なイオンデポジット除去を試みます。予想としては、ほぼ歯が立たないと思いますが表面に付着したイオンデポジットをできる限り落としてみます。
その後、コンパウンドを使い磨いてピカピカに仕上げていきます。
3M
https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/p/d/b5005097085/
煌 水アカクリーナー
今回使用する商品は、何処でも手に入る水垢落とし剤と、ECショップで販売されている細目のコンパウンドを使用します。
切削能力を考え塗装の場でファーストカットとして使用されている商品を選びました。そして、仕上げ用に極細目を使い、表面を整える作戦です。
まず、クルマの汚れを中性洗剤でよく洗い流してから、水垢落とし剤で表面の取れやすいイオンデポジットを落とします。
この作業をする理由は、いきなりバフで磨くと汚れがバフに絡みつき、作業性が悪くなるので、最初にできるだけ汚れを落としたほうが良いと知り合いの洗車業者の方からアドバイスをいただきました。
今回使用した水垢落とし剤は、薬剤と研磨剤でワックスや油分、水アカ落とす商品です。非常に細かい研磨剤が僅か混入しているだけなので、強くこすらなければボディにキズが入ることがない使いやすい商品です。
作業を始めるにあたり、最初にボディ全体を水で洗います。これは表面に付着しているほこりや砂などの汚れを落とすためです。
十分すすいだら、中性洗剤を使いキレイに汚れを落としていきます。しかし、イオンデポジットがすごいので、ほとんど汚れの落ち具合がわかりませんでした。
次に、ボディを水アカ落とし剤で磨いていきます。一気に全体を磨くと、最初に磨いた部分が乾燥して乾燥した汚れ落としに時間かかかるので、ブロック分けして磨いては水で洗い流すことを繰り返していきます。
説明書には、落ちにくい水垢やイオンデポジットは薬剤を塗り広げて少し時間をおいてからこすると良いとあったので、しばらく放置してからこすってみました。
しかし13年蓄積したイオンデポジットはかなり頑固ですでに塗膜と同化してしまっているようで、まったく歯が立ちません。
気を取り直して、一度クルマ全体を水垢落とし剤で一通り磨き、そのあとコンパウンドでイオンデポジットと戦うことにしました。
今回使用するコンパウンドは、2,000番の水研ぎペーパーのキズを消せる粒子のコンパウンドでしたが、水垢落とし剤で落ちにくいことに少し不安がよぎります。
そして、バフも粗目のスポンジバフを装着して磨き作業に挑みます。本当はウールバフで磨いてしまいたいところですが、ブラックのボディカラーなので、磨きキズの修正を嫌い、スポンジバフで磨きに入ります。
コンパウンドを少量バフにつけて、ブロック分けして磨きに入ります。特にボンネットのイオンデポジットはすさまじく、一度の磨きでは効果があるのか全く分からないほどです。
しかし、3回、4回と磨いていくうちに、次第にイオンデポジットがなくなり本来の艶やかなブラックの塗膜が現れました。
磨き作業をしていて、この時が一番嬉しい時です。この感動があるから磨き作業は楽しいと感じるかもしれません。その後、ボディサイドなど一通り磨き作業を進めていきます。
最後に、目立ちやすいボンネットやドアの上半分に極細目のコンパウンドで最終鏡面仕上げを施して終了です。
もちろん、磨いている間は磨き粉が出るので、それをマイクロファイバークロスで落としながら進めました。しかし磨く量が多く、結局コンプレッサーを持ちだしてエアーで磨き粉を吹き飛ばす方法に切り替えました。
磨き終了後、今度はシラザン50のキット内に含まれる専用シャンプーを使い、ボディ全体を優しく洗い上げ、泡残りが無いように水で充分すすぎます。
この後がかなり面倒でした。シラザン50の取扱説明書に、水分を完全に除去してから施行するようにと合ったからです。
エンブレムやクルマのドアやドアノブ、そしてドアミラーなど稼働部分の水分除去を行いますが、エアーで水滴を飛ばしても古いクルマなのでいつまでも水滴が出てくる始末。
しかし、水分が残っていると施工失敗につながるので、とにかく丁寧に水滴を除去することに専念しました。
ここまでの一連の作業を、朝9時から始めたのですが、磨き終了時点ですでに16時を回っています。7時間も洗車と磨きにかかってしまいました。
しかし、その成果はかなり満足できるもので、ピカピカになりました。
後半の施工編に続く。