サウナのような夏の車内を涼しくする方法

 

うだるような暑さが続いていますが、駐車場に停めていた車内は、ドアを開けると耐えられないほどの熱気で嫌になってしまいます。JAFの実験では車内温度が70℃に達することもあるといい、そのまま乗車して運転することなどとてもできません。

 

そこで、すこしでも快適に涼しく運転が開始できる方法をまとめてみました。

 

炎天下に駐車すると車内が暑くなる原因は、密閉された車内の空気が太陽の光により温められるからです。小学校などでビニールハウスに入りうだるような暑さを体験したことがある方も多いでしょう。車内はそれと同じ状況が起きています。

 

 

さらに、車内の全てが熱により温度上昇しているので、そう簡単に車内が冷えることがありません。特に苛立つのは、駐車場から出るまで低速で走行しなければならず、エアコンをHiで作動させても全く涼しくならない時でしょう。

 

 

そこで、熱い車内をできる限り涼しくさせる方法として、よく言われるのがサンシェードを設置する方法です。しかし、これもそれほど効果がなく、実際にJAFでテストした結果では2℃しか温度上昇を抑えられなかったといいます。

 

また、乗り込む前にドアを開けてパタパタと社内の空気を出す方法がありますが、車内のすべてか温度上昇しているため、やらないよりましですが効果はそれほどでもありません。

 

そして近年人気が高くなっているのが冷却スプレーです。冷却スプレーを使用すると車内が一瞬で熱くなくなることから、かなり普及が進んでいます。しかし、冷却スプレーを噴射させるガスは可燃性なので、使用を誤ると非常に危険というのを忘れてはいけません。

 

前にもSNSで車内に缶スプレーを放置していた車両が突如爆発する動画がありました。冷却スプレーは、すぐに使いたいことから車内に置いておこうと思う方も多くいますが、それは非常に危険であることも認識しておきましょう。

 

そんな中、かなり面白い商品として、車内の温度上昇を抑えるマットが登場しました。オーストラリアのサンランドブランドが販売するダッシュボードマットです。フロントガラスからの直射日光を遮断してダッシュボードの熱吸収を防ぐことで、車内温度上昇を抑えるそうです。

 

国内販売は、日本総代理店となっている大阪のロングオータムが行っており、車種専用設計で国産人気車種用を販売しています。

 

使用すると、なんと20℃も温度上昇を抑えられるといいますから、サンシェードなど様々な熱さ対策グッズと併用すると効果が高そうです。

 

また、こういったアイテムを使用せずに車内の温度をできるだけ下げる方法もあります。それは、窓ガラスを対角線で開けるという方法です。対角線で窓を下げると周りの空気を巻き込みながら排出されるので、素早く熱せられた空気が外に出せます。

 

加えて、エアコンを外気導入して運転します。そうすることで、熱い車内の空気を冷やすより、涼しい車外の空気を冷やすほうが、効率が良いため、早く車内が涼しくなります。

 

ただし、走行していると走行風があるので効果が高いですが、渋滞や停車中は車体やエンジン内の熱い空気が取り込まれるので効果が薄いことも念頭に置いておきましょう。

 

このように、車内の温度を素早く冷やすグッズやアイディアが多く存在しますが、はっきり言ってどれも決定打にかけるといえます。

 

そこで一番のおすすめはリモコンエンジンスターターの取り付けでしょう。リモコンエンジンスターターを使えば、クルマに乗り込む前にエンジンが始動できるので、エアコンも作動して車内を快適な状態にしてから車に乗り込めます。

 

 

リモコンエンジンスターターは、純正品だけでなく、社外品としてコムテックやユピテル、カーメイトといった日本の老舗ブランドから多く販売されていますから、安心して購入して取り付けできます。

 

リモコンエンジンスターターの選び方は、まず車種対応品なのか確認し、その次に機能や価格といった具合に比較検討して選ぶとよいでしょう。

 

また、盗難防止でイモビライザーが搭載されているのが今では普通になりましたから、装着には専用のアダプターも必要となるほか、AT車MT車の違いで取り付けが違い、さらにCVT車も取り付けが異なる場合があるので、購入前にしっかりとお店の人と相談して購入するのが安心です。

 

費用は、概ね2万円程度で販売されているので、メーカー純正品に比べるとかなり安く手に入れられるでしょう。もちろん工賃も発生しますが、それでも純正品より安く取り付けられるはずです。

 

エンジンスターターは、夏場の熱い時期だけでなく、冬場の暖気や霜取りにも大活躍するので、この機会に検討してみてはいかがでしょう。