話題になっているガラスコーティング剤 シラザン50を施工してみた感想
13年ほとんどワックス洗車で過ごしてきたブラック塗装のヒョンデは、見るも無残な塗装表面をしていました。磨き作業により、本来の艶やかなブラックを取り戻し、いよいよシラザン50の施工です。施工手順と施工で分かったことをお伝えします。
6月に入り、この時期とは思えない暑さが続いています。この暑さがシラザン50の乾燥に悪影響を及ぼすのではないかと少し不安もありました。
この商品は15度以下の寒い日用に効果促進剤はありますが、暑い日はどうなのか心配だったからです。しかし結論から言うと、実際施工してなんの問題がないことに驚きました。
まず、キレイに磨いたクルマを水洗いした後、水滴を完全に除去してから施工を開始します。施工にあたって、まずはA剤とB剤を同梱のスプレーボトルに入れてよく撹拌させることから始めます。
内容物を見ると、手袋とマスクが入っています。手に付くとあまりよくないのでしょう。そして、スプレーで吹き付けるので、細かい粒子を吸い込まないようにマスクも同梱されている心遣いにはありがたいと感じました。
まず、同梱されている手袋とマスクを装着し、A剤からスプレーボトルに入れて、次にB剤を入れてスプレーヘッドを取り付けてよく振って撹拌させます。
最初、スプレーがエアをかんでいるので、コーティング剤が飛散しても問題ない場所でコーティング剤が出るまで空ショットを数回行います。コーティング剤がスプレーノズルから出てきたらいよいよコーティング開始です。
付属されている取扱説明書には、一度にスプレーせずに50センチ角の面積に4から5ショット程度が適量とあるので、だいたいその程度の広さを目安に吹きかけていきます。
また、濃色車はムラが目立ちやすいのか、よく確認するよう注意書きがあったので、様々な方向から透かして見ながら施工を進めます。
吹き付ける距離は、施工面に対して10cmから15cm程度とあるので、そのくらいの間隔をあけながらスプレーします。スプレーして感じたことは、かなり細かいミスとなってコーティング剤が吹き付けられるため、風が強いと、思った部分にスプレーできそうにないと感じました。
取扱説明書を見ると、クロスに直接吹き付けて施工ができるとあったので、風が強い日に施工するのであればボディに直接ショットして施工するよりクロスにショットして施工したほうが確実と感じました。
コーティング剤は吹き付けたらすぐに拭き上げる作業をしますが、添付のクロスを使えば、簡単に素早く吹き上げられます。非常に簡単に拭き上げられるので、スプレーワックスのノリで施工ができました。
また、拭き上げ作業を繰り返していると、次第にクロスがコーティング剤で濡れて拭き上げが難しくなります。しかし、クロス2枚がセットに入っているので、ミドルサイズのSUVのような大きなクルマでも十分対応できます。
施工順番は、自分がやりたいように進めればよいと思いますが、基本は一方通行で施工するのが施工し忘れなど間違いも起きないので安心です。
例えば、左ボンネットから施工し始めたなら、次に右ボンネット、右のフェンダー、右ドア、そしてリア回りを施工して左側を施工するといったように、一方通行で施工すれば無駄もなく施工も簡単です。
また、非常に手軽にガラスコーテイングの施工ができますが、拭き取りが非常に重要なこともブラックの塗装で感じました。
完全にふき取りしたつもりでも、ショットした部分を拭いているうちにクロスが湿ってきます。そしてその状態がひどくなってくると、拭き取りが素早くできずいつまでも濡れた状態がボディに残ります。
さらに、濡れたクロスで拭き上げしていると、思わぬところも塗布してしまい、気が付かないうちに拭き取り残しが発生します。
そこで注意する点としては、常に乾いたクロスで最終拭き上げできるようにクロスを2枚持って拭き取り作業すると安心と感じました。
さらに、一方向から見るのではなく、様々な方向から確認することも重要でしょう。そしてもう一つ、夕方の施工は明るさが足りなくなるので、拭き残しが発生しやすいと感じました。
夕方に施工するなら、ライトを用意して光を当てながら拭き残しがないか確認しつつ作業すると心配がなさそうです。
施工後、磨き作業終了に比べ、色に深みが増したように感じました。特にブラックのボディは黒さが際立ち、鏡のような映り込みが素晴らしいと感じました。
これで、13年の汚れもきれいさっぱり落ち、新車のような輝きを取り戻したヒョンデも喜んでいることでしょう。
シラザン50