免許証とマイナンバーカードの紐付けについて私なりに考えてみたがデメリットばかり?

 

マイナンバーカードのトラブルが相次ぎ、毎日ニュースを賑わせていますが、マイナンバーカードは保険証に続き運転免許証と紐付けするといわれています。

 

さらに当初2026年だった紐付けを前倒して2024年にも運転免許証として紐付けるとしています。しかし、これまでのトラブルで本当に運転免許証と紐付けしてトラブルがないのか考えてみました。

 

現在マイナンバーカードの問題点を検索すると、情報漏洩などのセキュリティの不安が多く出てきます。現に保険証との紐付けで他人の情報が登録されるなど問題が起きており、このような状態で運転免許証と紐付けしてもよいのか不安が募ります。

 

 

運転免許証の場合、個人情報は保険証より多くの情報が詰まっています。それは住所、氏名、生年月日以外に、運転経歴や違反点数、事故歴が情報として入っているからです。

 

仮に今の状態で紐付けされてしまうと、他人の違反履歴や事故履歴が自分の履歴として登録されかねない懸念があります。

 

もちろん、違反履歴や事故履歴は免許証から情報として漏洩することは今までありませんでした。もしマイナンバーカードと紐付けされて、情報漏洩すると個人の事故履歴や違反履歴が外部の人が簡単に閲覧できてしまいます。

 

これが何を意味するかというと、今後新たに就職するときに不利になる可能性があると考えられます。それは、経験がある方も多いと思いますが、水面下で事故歴や違反歴がある方をよしとしない企業にとって、情報が洩れて分かってしまうと、就職にも差し支えるということです。

 

しかも、現在あるトラブルのように、本来違反も事故も起こしていないのに誤情報として登録されていた場合、就職チャンスを逃す懸念もあるということです。

 

もちろん、新システムだからトラブルはつきものだから、そこまで目くじら立てる必要はないという方もいます。特に欧米の文化に触れている方ほどそういった傾向が強くなっていますが、その確率が1%であっても当事者にとっては100%不幸でしかありません。

 

このように、運転免許証をマイナンバーカードと紐付けることで、現在のシステムと照らし合わせると多くの問題が浮上してきます。

 

さらに、運転免許証は必ず3年から5年で更新が必要です。そしてマイナンバーカードも10回目の誕生日、18歳未満は5回目の誕生日で更新しなければなりません。

 

これは、今まで免許証の更新だけでよかったのが、マイナンバーの更新手続きも必要となり、免許証と紐付けされていても市役所と警察の2か所で更新手続きが必要となる不便さもあります。

 

もちろん、マイナンバーカードがあるとオンラインによる免許更新ができると政府で公表していますが、その更新手続きはスマホやPCの扱いに慣れていれば簡単ですがそれに慣れない方もいます。さらに、オンラインは現在もハッキングなど多くの問題の中で運営されており、不正の温床になる恐れもあるでしょう。

 

つまり、本来免許の更新ができない免停の方などが、オンラインから不正アクセスして免停情報を他人になすり付けて更新してしまう恐れだってないとは言い切れません。

 

私の知人の友人である海外の外国人に有った本当の話ですが、その国にも日本と同じマイナンバーカードと似たカードがあります。そして、その外国人はある時パスポートを取得しようと役所に出向いたのですが、すでにパスポートが発行されていると作成を拒否されました。

 

調べると、マイナンバーカードを偽造され、それでパスポートを偽造発行されていたことがわかりました。このような事例が日本でも今後起きないとは限りません。

 

マイナンバーカードと運転免許証の紐付けは、個人情報の多い運転免許証だからこそ慎重に行わなければならないことだと感じます。

 

 

さらに、驚くべき記事が先日あり、運転免許証とマイナンバーカードを紐付けするにあたり、今まで運転免許証が本人確認書類として有効でしたが、今後は運転免許証の本人確認は無効となるというものです。

 

また、顔写真付きでない今までの保険証なども本人確認として使えなくなり、本人確認にはマイナンバーカードで一本化されるということです。すでに、2020年2月4日以降発行のパスポートでの本人確認ができなくなっており、これも法律改正で決まったことです。

 

パスポートも、免許証がない方にとって本人確認書類として重要な書類でしたが、それができないためにマイナンバーカードを作る必要が出てきました。

 

このように、すでに本人確認書類は、銀行や不動産などを利用する際、マイナンバーでの確認へ一本化が向かっており、生活にはマイナンバーカードがないとかなり不便を強いられる状況が作られてきています。その中で、運転免許証も本人確認書類として認めないとなってしまえば、先に記したデメリットを呑んでマイナンバーカードを作成しなければなりません。

 

マイナンバーカードは、すでに77.3%で約9700万人が保有しています。かたや運転免許証は8200万人なので、マイナンバーカード保有者数のほうが多くなっています。

 

この状況を考えれば、紐付けしてもなんら問題ないようにも感じますが、問題はセキュリティの脆弱性が高いマイナンバーカードであることを皆さんもよく考えておいたほうが良いでしょう。