梅雨時期の車内の嫌な臭いを除去しよう!

梅雨時期は、湿気から車内に嫌な臭いが立ち込めることが多く成ります。とくにゴミのような埃っぽい臭いが多くありますが、その臭いの原因は「カビ」可能性があります。

 

カビには、人に有益のモノから悪さをするカビまで多種多様ですが、車内の臭いの原因となるカビは、人に対して有害であり、さらに人によってはアレルギーさえも起こします。ここではカビが発生する場所と撃退方法をご紹介します。

 

カビの原因は湿気なので、雨が多い梅雨時期は特に気になる臭いの原因です。

 

特にカビが発生するのがエアコンであり、吹き出し口から内部の通路、その途中にあるエアコンフィルター、そして冷気を作るエバポレーターです。

 

 

次に多いのは、フロアマットです。濡れた靴で車内に乗り込むことを繰り返すことで、カビが増殖して車内に嫌ない臭いを充満させます。

 

その次は、シートに発生するカビです。

 

汗や食べ物や飲み物かこぼれてカビになることが多いでしょう。また、雨の日にシートが濡れて次第にカビが増殖することもあります。

 

この3つの中で、梅雨時期にカビの臭いを大量に発生させるのは、フロアマットです。

 

フロアマットの素材によりにおいの発生が異なりますが、一番カビ臭を発生させるのはカーペット素材のフロアマットです。このカーペット素材は多くの車種で使用しているので、気を抜くとどのクルマでもカビ臭が発生しやすくなるでしょう。

 

 

対策として芳香剤や脱臭剤を車内に置く方も多くいますが、基本的に臭いの発生源をすべて取り除かなければ、カビ臭はなくなりません。

 

どんなに芳香剤を置いても、カビ臭より強い芳香剤の香りでごまかしているだけなので、カビ臭が強くなると、芳香剤の香りと混じって、さらに嫌な臭いを発生させる恐れもあります。

 

また、脱臭剤も最初は臭いを吸収しますが、カビを根治させていないと臭いの量が脱臭能力を上回り、脱臭効果が感じられなくなってしまうでしょう。

 

そこで、梅雨時期になってカビ臭を感じたら、まずはマット洗浄をしてみましょう。

 

マット洗浄と聞くとガソリンスタンドなどに置かれているマット洗い機を思い浮かべる方もいるでしょう。マット洗いが簡単で、しかも簡易脱水してくれるため、そのまま車内に敷いてしまう方もいます。

 

しかし、洗浄しても完全にマットは乾燥していません。湿気を好むカビにとって、マット洗い機で洗ったマットは格好の住みかと化してしまいます。よって、マット洗い機で洗浄したら、古新聞などを敷いてしっかりと水分を吸収させるようにしましょう。

 

しかしカビ臭は、これだけでは取り除くことが不可能な場合がほとんどです。そこで有効なのは洗濯洗剤などを使用して、ブラシでしっかりと毛足の付け根部分を洗うようにします。この時に、衣類用の漂白剤を使用すると効果的にカビの除去が可能です。

 

ただし、衣類用漂白剤を使い、フロアマットの色抜けが起きる恐れもあるので、使用するときは目立たない部分でテストしてから使用したほうが安心です。

 

キレイに洗浄したら必ず天日干しをします。しっかりと乾かすことで、カビを根こそぎ退治できるので、太陽で殺菌させるようにします。

 

 

マット洗いが完了したら、車内の除菌作業です。アルコールでも可能ですが、車内でも使用できる次亜塩素水を使った洗浄剤を使用して車内の消毒をします。

 

意外に忘れがちなのがガラスの内側の除菌です。ガラスにもカビ菌が付着しており、隙があればカビを増殖させて臭いを発生させようとしています。そこで、ガラスの内側もアルコール除菌スプレーなどを使用して、しっかりと除菌するとよいでしょう。

 

もちろん、車内のシートも掃除機がけとシミなどを除去した後に除菌スプレーでカビ菌退治をしておきます。

 

次にエアコンですが、エアコンフィルターをしばらく変えていない場合は、すでに交換時期を過ぎている恐れもあるため新品交換しましょう。交換方法はクルマにより異なるので、取扱説明書を確認するようにします。

 

またエアコンフィルター交換は、特に工具も必要ないので誰でも簡単に交換が可能です。

 

 

エアコン吹き出し口も、綿棒などを使いきれいに拭き掃除します。掃除の後はアルコール除菌スプレーで吹き出し口もしっかり除菌するのを忘れないようにしましょう。

 

問題はエバポレーターのクリーニングです。設置場所がインパネの奥にあり、車内をかなり分解しなければ取り外せません。

 

仮に取り外せたとしても、洗浄用の洗剤の入手は難しく、さらにエバポレーターの特殊なひだひだの構造の奥を洗うには高圧洗浄が必要なため、個人が洗浄するにはかなりハードルが高いといえます。

 

車内を除菌して、エアコンフィルターを新品に交換したのにまだカビ臭がする場合は、エアコンを洗浄する専門業者に相談するようにしましょう。

 

最近は技術も発達し、分解せずに洗浄可能な装置も登場しており、預けたその日のうちに洗浄が終わる業者も多数あります。費用も3万円前後で新品同様にエアコンが蘇るので、臭いが気になっていて、まだクルマを長く使用するなら一度相談してみるとよいでしょう。