9月末でガソリン補助制度打ち切り!ガソリン価格が高くなったらどうすればよい?

 

ガソリン価格が、5月29日時点でレギュラーガソリン全国平均が164.2円となり、先週から0.6円値上がりしました。これにより2週連続値上がりしたこととなります。

 

しかし、経済産業省は5月26日にガソリン価格を抑えるために石油元売り各社に支給してきた補助金の打ち切りを9月末で決めています。今後、ガソリン価格はどうなるのか、そして消費者はどうすればよいか考えてみました。

 

参照元https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000118016.html

 

補助金制度をおさらいすると、レギュラーガソリン1Lあたり168円を基準として、それを上回る部分を35円までなら全額、35円を超えた場合はその半額を支給することを決めていました。そして現在は1Lあたり25円を限度に補助金が支給されています。

 

これは、皆さんもご承知の通り、ウクライナ戦争が大きな影響となっていましたが、現在原油価格が落ち着きを見せていたことから、補助金の額も少なくなっていました。

 

しかし、ここにきて補助金をやめると言い出したことは、消費者にとってかなり大きな痛手になる可能性があります。しかも、6月以降は168円の基準額を上回った分について、2週間ごとに1割も引き下げるというから、今から対策しなければならないでしょう。

 

つまり、今後ガソリン購入代金は間違いなく上昇に転ずることが目に見えているといってよいからです。

 

さらに、最近悪いことに、為替も円安が進行しており、1ドル140円台を超えています。これは昨年11月以来半年ぶりの出来事であり、この状況が続くと輸入のガソリン価格は為替の影響を受けて値上がりが激しくなると予想されます。

 

 

原油価格は、輸入されてから精製されて販売されます。つまり、ガソリンスタンドで販売されているガソリンは約1か月ほど前のガソリンであり、1か月前の原油価格の影響を受けています。

 

よって、今の為替で輸入される原油価格は1か月後に反映されるので、今後の動向を注視している必要があるでしょう。

 

とはいえ、ガソリン価格をユーザーが操作できるはずもないので、自分たちで何とかしなければなりません。そこで、昔から取られている方法は安いガソリンスタンドを探すことです。

 

 

最近は、便利なアプリがあるのでそれを使い安いガソリンスタンドを探すことも可能です。しかも地図上に安いスタンドが表示される便利なアプリもあるので、使いこなせば安いガソリンスタンドで常にガソリンを入れることも可能でしょう。

 

ただし、安いスタンドを探す場合、自宅からどれだけ離れているかも重要です。つまり、ガソリンを入れるためにはるばる数十キロも離れた場所まで行っていたのでは、逆に高くなることも理解しておく必要があります。

 

特に燃費との関係もあるので、燃費が悪いクルマほど遠くに燃料を入れに行くのはあまり得策ではありません。

 

このほかに、ガソリンを上手に使う方法ですが、良く満タンにすると燃費が悪くなるので、半分しか入れないという方もいます。たしかに満タンにすればガソリンの重量増になるため燃費に影響するのは確かです。

 

しかしその割合は、わずか1%程度という結果もあるので、ガソリンを少なくしてもあまり燃費対策にはなりません。

 

そこで重要なのが、低燃費走行です。一番は急発進や急減速を繰り返さないことと、つねに一定の速度で走行するよう心掛けることです。

 

急発進は、発進時に大量に燃料を消費するのでよくないことはわかるでしょう。そして急減速は、せっかくガソリンを消費して動いていた運動エネルギーを急減速でガソリン消費した分をブレーキで消費してしまいます。

 

これは、非常にもったいない走行方法なので、なるべくブレーキを踏まないで停車できる運転も低燃費走行に役に立ちます。

 

さらに、タイヤの空気圧を適正に保つことも燃費に重要です。タイヤの空気圧の適正値はドアを開けたピラー部分にステッカーで貼られているので、それを参考にガソリンスタンドで適正に保つようにします。できれば月に1回は点検しておくと低燃費走行の役に立ちます。

 

次に、これから暑い時期になりますが、エアコンの設定温度に注意することです。ガソリン車の場合、エアコンの設定温度を1度下げると燃費は3%も悪くなるといわれています。快適性を求めて温度を下げすぎると、燃費を大きく悪化させるので注意が必要です。

 

クルマの車内温度は一般25度程度に設定するとよいといわれているので、それを目安にしておくとよいでしょう。

 

また、クルマは多くの消耗品もあり、オイル交換も適正にしておく必要があります。オイルを適正に交換していれば燃費も落ちることもないので、オイルも低燃費に寄与する商品を選ぶなど工夫するとよいでしょう。

 

このように、燃費性能を上げることはドライバーの努力でいくらでも変えられるので、普段の走行方法の見直しや、クルマのメンテナンスをもう一度考えておくとよいでしょう。