ドライブレコーダー正しく取り付けていますか?真の目撃者を正しく機能させるコツ

 

 

近年、事故やあおり運転の記録や証拠としてドライブレコーダーを装着する方が増えてきました。しかし、ドライブレコーダーはどれでも同じというわけではなく、製品によって記録が不十分になったり、万が一の撮影ができていないなど不具合も発生します。

 

最近は安いドライブレコーダーも多数存在し、性能の違いがよくわからないという方も多いでしょう。ここでは、ドライブレコーダーの正しい選び方についてお伝えします。

 

ドライブレコーダーは、カー用品店だけでなくECサイトでも多数販売されており、どれを購入すればよいか悩むものです。さらに大陸製のドライブレコーダーは、価格も安く国産品と見た目も変わらない商品もあり、見た目が同じなら安い商品で済ませようと思うかもしれません。

 

しかしドライブレコーダーは、真実を記録する商品であり、万が一の時の証拠として利用するのが目的です。つまり、記録された映像が鮮明でなかった場合、どんなに記録していても証拠になりえないこともあります。

 

 

そこで、ドライブレコーダーを選ぶときは機能の充実度も重要ですが、記録映像の鮮明な商品を選びましょう。

 

それにはカメラの性能が非常に重要で、安い大陸製などは、明るいとよく映るのですが暗くなると対向車のヘッドライトなどほかの明かりが強く映り、いわゆる白飛びという現象が発生します。

 

事故というのは、昼間より夜間に発生する件数が多いので、夜間の映像がしっかり記録できるドライブレコーダーでなければ意味がありません。

 

白飛びは、映像の適正露出を超えてしまうため、明るくなりすぎて白くなる現象です。これは対向車のヘッドライトなどが明るすぎるため、ドライブレコーダーが追い付けず白飛びが起きてしまいます。

 

そこで、夜間に強いドライブレコーダーがおすすめですが、それには以下の3つポイントを押さえるとよいでしょう。

 

  • ・解像度
  • ・露出補正
  • ・画角

 

  • 解像度

解像度という言葉は聞いた事がある方も多いでしょう。テレビやスマホにも解像度の記載がありますが、これは表示される画像の画素の密度を表しています。

 

画面上に表示させるには、画素の密度が多ければ細かい部分まで描写されますから、できるだけ解像度が高い商品が細かく映せるのでよいといえます。

 

ただし、解像度が高いだけでは夜間の映像がキレイに映せません。

 

例えば、スマホも解像度が高くても、夜間撮影にはナイトモードにしなければキレイに映せません。また、ホワイトバランスやIOS感度の調整もあるので、それらを駆使してスマホで夜間撮影するはずです。

 

これと同じように、補正は必要ですが、根本的な解像度が高くなければどんなに補正されても細かい部分まで鮮明に録画できないことを覚えておきましょう。

 

解像度が高くなるとSDカードの容量を食うので、容量の大きめなSDカードが必要となります。

 

 

  • 露出補正

露出とは、カメラが取り込む光の量のことで、その光の量を補正することを露出補正といいます。一般にプラス側に調整すると画像全体が明るくなり、マイナス側に補正すると暗くなりますが、この一連の動作をドライブレコーダーが自分で行います。

 

 

ドライブレコーダーには、露出を教えてくれる露出計が搭載されており、自動で露出調整ができる仕組みですが、大陸製のドライブレコーダーは、性能があまりよくなく、精度も悪いので露出補正がうまく機能しません。

 

そこでドライブレコーダーで適正な露出補正ができる商品は、暗所でもきれいな画像が撮れるSTARVIS機能が付いた商品です。この機能は、国産品にはほぼすべて搭載されているので安心です。

 

  • 画角

画角とはなんだかわからない方も多いでしょう。それはカメラがどのくらいの範囲を映せるのかといったことです。画角が広いと広範囲の情報が得られるので有利に感じますが、実は広すぎると露出補正がうまくいかず、夜間の撮影で不利になることもあります。

 

 

例えば、広い画角の商品の場合、夕暮れ時は空の明るい部分と暗い部分の補正がうまくできません。どうしても明るい空に露出が合ってしまうので、全体が暗っぽくなってしまう欠点があります。

 

夜間走行が多い場合は、画角はほどほどにしておいた方が白飛び防止になります。

 

このように、白飛びだけでも多くの注意点があり、これらを全てクリアできるのは大陸製の商品では難しいといえます。さらに、大陸製の安い商品は、ノイズが入ったり、走行中に振動で画像が歪むといった症状も出る場合もあります。

 

ドライブレコーダーは、国産品になると数万円する商品がほとんどなので、購入に二の足を踏んでしまうのもわかります。そこに大陸製の安い商品があれば、どうしてもそちらに流れてしまう気持ちになってしまうでしょう。

 

しかし、安い商品では真実の目撃者にはなりません。一旦事故に巻き込まれると、数万円の損害で済むことはごくまれであり、数十万円の損害になることは普通です。

 

それを考えれば、数万円で自分に有利になる画像を残せるドライブレコーダーは強い味方になるはずです。

雨の季節がやってきた!カーコーティングの選び方と注意点

今年も鬱陶しい梅雨の時期がやってきました。雨が降るとクルマの洗車もままならなくなり、憂鬱な時を過ごす時期感が増えてきます。しかし、雨が多いからと言って洗車をやらないのはクルマにとって良くありません。

 

とはいうものの、洗ってワックスをかけてもすぐに汚れてしまいます。そこで最近注目されているコーティングは本当に良い商品なのか?を考えてみたいと思います。

 

 

洗車はクルマをキレイに保つために必ず行うメンテナンスです。方法は手洗い洗車と洗車機に入れる方法の2つに分けられますが、最近はどちらの方法もコーティングが選択できるようになっています。

 

コーティングは、数多く販売されているので何を選べばよいのか、そして何を基準にすればよいか悩むことでしょう。しかし、洗車というのは洗車する人が良いと思った方法が一番なので、人それぞれの好みでコーティングを選ぶとよいでしょう。

 

 

まず、コーティングを選ぶときに考慮する点は、コーティングの種類、コーティングの耐久性、コーティングの費用、コーティングの施工方法、コーティングの信頼性の5つです。

 

・コーティングの種類について

 

コーティングの種類は現在、ガラスコーティング、ポリマーコーティング、フッ素コーティング、ガラス系コーティングの4種類に大きく分けられ、それぞれのコーティングの中にさらにメーカーごとで特徴を持たせたコーティング剤が用意されています。

 

それぞれ耐久性に違いがあるほか、同じ種類のコーティングでも価格にも差があります。高額だと耐久性が高いかと言えばそうでもなく、安くても耐久性がある商品も存在します。見分けるには商品レビューを参考にするほかありません。

 

また、業者で施工するコーティングは高額な施工料金がかかりますが、それなりのクオリティーと耐久性、そしてアフターフォローが受けられるので、高いなりの満足度は得られるでしょう。

 

一方安価でもプロのような施工ができる商品もあり、さらにプロの仕上がりが誰でも簡単にできるガラスコーティングも登場しています。

 

・コーティングの耐久性と施工方法

 

 

コーティングの耐久性は、1年から5年程度と言われており、一番耐久性があるのがガラスコーティングです。ガラスコーティングにも種類があり、プロが施工するコーティングと市販品とで違いがある場合が多いですが、その秘密は施工方法にあります。

 

プロが施工する施工方法は、専用の道具が仕上がりに大きく影響しますが、それよりも道具を使う技術力の高さが施工方法に大きく影響します。

 

つまり、プロが使う道具を一般素人がいきなり使用しても、プロのような仕上がりにはならないと思ったほうが良いでしょう。

 

プロは、施工の対価として高い施工料金を徴収しているので、非常に細かい部分まで気を配りながら施工するため、一般素人とは異なる仕上がりになります。

 

しかし、自分のクルマに施工する場合は、自分で妥協点を作り良いと思った所まで施工できるので、仕上がりに納得できる場合がほとんどでしょう。もちろん比べれば施工の違いはありますが満足度は自分で施工しても高いはずです。

 

・コーティングの信頼性

 

ここが一番重要なポイントでしょう。プロに任せるなら施工実績や補償期間、そしてアフターフォローが充実しているか確認しましょう。特にアフターフォローは別料金を設定している業者もあるので、内容確認は重要です。

 

市販品のコーティング剤の信頼性は、販売しているメーカーの信頼度を確認します。商品レビューなどを参考にするほか、メーカーが出している成分も確認したほうが良いでしょう。

 

 

またコーティングには、撥水タイプ、親水タイプ、疎水タイプの3タイプに分けられます。撥水タイプのコーティングは、水がコロコロと転がるように落ちるので、非常に気持ちが良い撥水性能として昔から好まれる性能です。

 

しかし、水ジミが付着しやすい難点があります。

 

親水タイプは、水が弾かないので見た目がコーティングしているように感じませんが、塗装になじむことなく雨が降ると水が流れ落ちるのが特徴で水ジミが付きにくい特性があります。

 

疎水タイプは、撥水と親水の中間的な存在で、撥水性能は撥水タイプより劣りますが塗装面になじまないので水ジミが付きにくい特徴があります。

 

このように、コーティングには水弾き性能にも種類があるので、好みで選ぶとよいでしょう。また最近は、撥水タイプでも水ジミの付着を抑える効果があるコーティング剤も多数出ているので、商品説明を読みながら自分になった商品を探すとよいでしょう。

 

コーティングは塗装表面を保護する役目があるので、今の塗装状態をそのままコーティングします。つまり、小傷や汚れがあると、そのままコーティングするのでキレイに施工するには下地処理が施工のポイントになることも覚えておきましょう。

 

もちろんコーティングには値段も千差万別です。自分のクルマの使用用途や予算に応じて最適なコーティングを選ぶようにすることです。

 

クルマのコーティングをしていると査定でプラスになるって本当?考えてみた

 

ここ数年で、クルマのコーティングはかなりメジャーになりました。プロショップで施工したのと同じような仕上がりがDIYでも施工可能となる商品が登場するなど、コーティングはかなり身近になっています。

 

クルマを売る時もコーティングしていると有利という話がありますが、その真意について考えてみたいと思います。

 

 

クルマが高く買取される時期は1月から2月と7月から8月と言われています。それは、その後の月に決算や納税の月があることから車が売れるので、その前の月は高く買取されます。

 

売る時に誰もが高く買取してもらいたいと思うはずです。そこで、様々な情報を手に入れその中にコーティングしていると高く買取されるといった情報に行きつくこともあります。

 

また、新車や中古車購入時にオプションでコーティングを勧められる中で、コーティングしていれば売る時に有利という話も聞くでしょう。

 

 

本当にコーティングしていると高価買取されるのでしょうか?

 

答えはノーです。高価買取とは、非常に広義の意味ですが、一般的に相場の中でも高い金額で買取してもらえるということで、それにはクルマの年式や走行距離などの状態が価格に影響し、コーティングが影響する割合は非常に少ないからです。

 

 

特に高価買取に有利なのは、市場での人気の高さです。買取されたクルマは中古車として販売されるので、欲しいユーザーが多いクルマほど高く買取され、欲しいユーザーが少ないほど買取価格は渋めになっています。

 

では、コーティングすると買取で有利になるという話がどこから来たのかというと、クルマを大切にしていたことを買取業者に知ってもらえることができるからです。

 

つまり、きれいなクルマであれば、展示場に並べ前のメンテナンスが少なく済むため、大きなマイナス査定を取られずに済むというところからきていると考えられます。

 

 

コーティングの効果は、一度でも施工経験があればわかるように、ワックスがけが数年いらなくなり、水洗いだけで汚れもすぐに落ちて施工直後の輝きが取り戻せるところにあります。

 

つまり、非常に状態よくクルマを維持できるため、コーティングしているとマイナスを取られる点数が少なく済むというわけです。

 

コーティングしていると買取価格は相場より高くなることはありませんが、相場の範囲内で大きく値を落とす心配がないといえるでしょう。

 

では、コーティングしていれば、どんなコーティングでもマイナスが多く取られないかと言えばそうとも言い切れません。コーティングの種類だけでなく、普段のメンテナンス次第でボディの状態は悪くなっているからです。

 

しかも、コーティングの種類によっては、ワックスに比べて水垢となる水ジミを寄せ付けることも多く、かえって査定時にマイナスになる場合もありますから、コーティングは買取査定で必ずプラスになる要素とは言えません。

 

また、コーティングをしていても、買取後は中古車店などで磨きを行い、次に購入する方に向けて新たなコーティングを施工することがほとんどです。つまり、買取でコーティングの付加価値はほとんど得られないでしょう。

 

しかし、きれいな状態を保つことは買取で有利に働きます。それには洗車をしていつもきれいにピカピカにしておくことがポイントです。特に洗車キズが多いと磨き作業が必要と判断され、マイナス査定を取られるので、洗車キズも買取では注意が必要でしょう。

 

つまり、洗車を常日頃からする方でも、洗車方法が間違っていると洗車キズを付けてしまいクルマの価値を落として買取査定でマイナスを取られます。洗車も買取を意識するならキズが付かないように注意して洗車しなければなりません。

 

そう考えると、被膜が固いガラスコーティングは洗車キズ対策にうってつけです。しかし、施工してそのままではコーティング被膜の上に雨ジミなどの汚れが付着し、クルマの価値を落としてしまいます。そこで、定期的なメンテナンスが必要となります。

 

 

新車購入時に、ガラスコーティングなどをオプションで施工するとメンテナンス剤などをもらうことが多いでしょう。そのメンテナンス剤はコーティング被膜を良い状態に保つために必要なので、トランクなどに入れっぱなしにしておくのではなく、営業マンの指示通りにメンテナンスしておく必要があります。

 

つまり、コーティングをクルマのボディに施工しても、それで何年もきれいな状態が保てるのではなく、定期的にメンテナンスしなければ、状態を悪化させて買取時にマイナス査定を取られるということです。

 

コーティングすれば買取査定が高くなるということではなく、状態を維持させるためにコーティングしているので、コーティング被膜を良い状態に保つことが買取でマイナス査定を取られない秘訣です。

 

買取査定は、クルマの状態をチェックする場であり、新車の状態からどれだけクルマが傷んでいるか見極めています。

 

つまり、コーティングしていても新車を上回ることはありません。維持させるのが目的であり、さらにメンテナンスしなければよい状態を維持できないということを覚えておくとよいでしょう。

車検ステッカーの位置変更をする狙いとユーザーへの影響

 

クルマのフロントガラスに貼られている車検ステッカーの貼付位置が、2023年7月から変更になるのをご存じでしょうか。今までルームミラーの後ろに貼っていましたが、運転席から見て右上の端に貼ることに法律で決められました。

 

なぜそのようなことになったのか、そしてもし違う場所に貼ったらどうなるのか調べてみました。

 

 

車検ステッカーはフロントに貼られていますが、正しくは車検標章と呼ばれます。車検を受けて合格すると車検証と一緒に交付されてフロントガラスに貼り付けられ、車検ステッカーには次回の車検満了時が外からも中からもわかるように印字されています。

 

つまり、車検ステッカーの役割は次の車検時をドライバーもそして外からも見て分かるようにしています。おもに外からの確認は、街頭での検査で車検切れでないかどうか、そしてガソリンスタンドやカー用品店などで車検切れの車両ではないかどうか確認しています。

 

ここで本題の車検証のステッカーの位置変更が発表された理由ですが、車検切れのクルマを減らすのが目的と国土交通省は発表しています。

 

どういうことかというと、無車検で走行するクルマが実に多いことが問題になっており、その理由の一つに車検ステッカーと考えているようです。

 

実は車検ステッカーは、2004年まで7cm×7cmと非常に大きなステッカーでした。そして軽自動車は黄色一色でしたが、普通車は車検切れの年がわかるようにレッド、グリーン、オレンジ、ブルーの4色に分けられており、整備工場などでは色により車検の年を見極めていました。

 

 

それが、2004年に国土交通省のシステムが変更になり、それに合わせて車検証と車検ステッカーのデザインが変更されました。これにより、車検ステッカーの色分けがなくなり、しかも3cm×3cmと非常に小さくなり、さらに透明の4cm×4cmのシールを貼っていました。

 

この小ささが、整備工場をはじめ多くの方から見にくいと不評がありました。たしかに、今までの色分けされた大きなステッカーと違い一目でいつ車検かわからないのは、自動車業界ではかなり仕事がやりにくくなったといえるでしょう。

 

同時に、車検ステッカーが小さくなったことで、フロントウィンドウに主張するステッカーがなくなり、ドライバーの目にも止まらなくなりました。そこで、2017年に少しデザインを変更して透明部分の4cm×4cmまでステッカーを大きくし、透明の余白を無くした車検ステッカーにしました。

 

これで今までの車検ステッカーより幾分見やすくなりましたが、それでも依然として無車検車両は多く存在し、国土交通省も頭を悩ませていたようです。そこで今回の車検ステッカーの貼付位置を変えるということになりました。

 

車検ステッカーを貼付について、クルマを所有してから一度も自分で貼ったことがない人もいるはずです。その理由は、車検整備業者のサービスが関係しているからです。

 

まず、ディーラーや整備工場など指定工場で車検を受けると、助手席側のフロントガラスに保安基準適合標章が貼られているのを見たことがある方も多いでしょう。これは、車検を受けて合格したことを示すステッカーで、新しい車検証と車検ステッカーが発行されるまでの仮のステッカーです。

 

 

そして、新しい車検証と車検ステッカーが発行されるとディーラーや整備工場から連絡があり、それを取りに行きます。その時に新しい車検ステッカーに貼り換えてくれる整備工場もあれば、車検シールと車検証を手渡しされ、自分で貼るよういわれる場合もあります。

 

そのため、車検工場の選択によっては、毎回自分で車検ステッカーを貼っているという方もいるでしょう。ここが今回問題といえ、自分で貼る時に指定された場所に車検ステッカーを貼らないと50万円以下の罰則もあるので注意が必要というわけです。

 

貼付する場所は、車検に出したときに車検工場のスタッフからレクチャーがあると思いますが、今年中の車検なら対応する業者が多いと予想されます。しかし、仮に今年クルマを新車で購入すると、最初の車検は3年後になるので、その時まで整備工場で車検ステッカーの貼付位置をレクチャーしているとは思えません。

 

つまり、今回の法改正で一番注意しなければならないのは、エンドユーザーの私たちであり、しっかりと今の内から車検ステッカーを貼る位置を覚えておく必要があるでしょう。

 

 

今回の法改正で、車検ステッカーは運転席側のフロントガラス右端と決まりましたが、左ハンドルの場合は、左上端になるので注意が必要です。

 

さらに、その場所への貼付が難しい車両は、車両中心から可能な限り遠い位置で貼れる場所に添付するように指示しており、ここも曖昧なので実際どこに貼ればよいかは各自整備工場などで相談したほうが良いでしょう。

 

しかし、車検ステッカーを見えやすい位置へ変更したからと言って、車検切れのクルマが減るとは思えません。

 

車検切れで乗っている人の多くは、車検ステッカーさえ見ていないからです。車検は使用者の義務ですから、貼る位置云々法律で罰則を決めるより、ドライバーが見やすい場所に貼ると決めたほうが理にかなっていると思うのは私だけでしょうか。

 

ただ、今回の法改正で車検ステッカーの貼付位置が変わり、それに違反すると罰則もあるので十分貼る位置には注意しましょう。

令和5年1月1日からヘッドライトの検査方法が変わる!古いクルマは要注意

 

クルマを走行させるには車検を取る必要があり、自家用車の新車は3年、以後2年ごと車検を受けなければなりません。

 

車検では様々な保安部品を検査し、保安基準に適合している場合のみ新しい車検証を発行しますが、このほどヘッドライトの基準が厳しくなり物議をかもしているので考えてみました。

 

古くからヘッドライトテストはハイビームのみ車検で検査が行われてきましたが、平成10年9月1日以降に製作されたクルマは、ロービームでの検査に変更されていました。しかし、検査場に専用検査機器が行き渡るまでの措置として、ハイビームでの検査も特例で認められていたのが現状です。

 

それが、令和5年1月1日から平成10年9月1日以降の製作されたすべてのクルマは、ロービームでの検査に完全に切り替わるアナウンスを出しています。主な記事では自動車技術総合機構 北陸信越検査部ですが、調べたところ北海道の旭川事務所でもパンフレットが出ていました。

 

今回の変更は、多くの古いクルマがヘッドライトテストで弾かれることを意味しており、10年落ち程度のクルマを所有しているとかなり厳しいといえるでしょう。

 

まず、どんな検査方法がヘッドライトに行われているのか解説すると、今までのハイビームの検査では、ヘッドライトの色、明るさ、そして照射方向が検査対象でした。

 

検査で落ちるクルマの多くは光軸が狂っている場合が多くみられましたが、ヘッドライトの光軸調整は簡単だったので、ヘッドライトで車検に通らずに困ることはほぼありませんでした。

 

しかし、今回の新しい検査方法は、ロービームでの検査で、色、光量、そして配光特性が検査されます。この配光特性が曲者で、ロービームをスクリーンなどに照射してそこに映し出される形で検査されます。

 

今までは、特例としてロービームで検査に不合格になっても、再度ハイビームで検査して合格になれば車検にパスできましたが、令和5年1月からハイビームによる再検査は行われなくなります。

 

これが非常に問題で、レンズ表面やリフレクターの劣化が起きると、配光に乱れが生じて検査に合格できません。つまり、古くなり黄ばみが出ているようなヘッドライトやくすんでいるヘッドライトは車検に受かるのが厳しいということです。

 

そのため、ネットでは多くの方が古いクルマを増税し、さらに車検も通らなくするような制度をするなんて、古いクルマを日本から完全に締め出そうとしていると反感が多くなっています。

 

 

そもそも古いクルマのパーツは、すでに欠品なので手に入りにくくなっていることから、ヘッドライトの劣化で交換が必要となっても、交換するパーツ探しが非常に困難になるということです。

 

さらに、中古品を見つけたとしても、同じ年代を歩んできているので必ずしも状態が良いとは言えないでしょう。

 

このようなことから、旧車乗りを筆頭に、多くの方から非難の書き込みが散見されます。

 

 

多くの方は、ヘッドライトが黄ばむことを知っており、それがポリカボネート樹脂のせいだということも知っている方が多くなっています。

 

そのため、樹脂をやめてガラスに変えるべきといった話や、メーカーもレンズだけ交換できるヘッドライトを用意するべきといった意見も聞かれます。

 

 

しかし、ガラスは重く、形状も今のヘッドライトのように奇抜なデザインは難しいでしょう。とくに燃費や環境対策が厳しくなっている現状では、軽い樹脂のほうが分があり、ガラスに戻ることはないといえます。

 

ヘッドライトに使われるポリカボネート樹脂は紫外線に弱いことをメーカーももちろん知っているので、紫外線に強いアクリルハードコートを施工しています。

 

しかし、長年使用するとアクリルハードコートが剥がれてポリカボネートを紫外線が攻撃して黄ばみが発生する仕組みです。

 

そこで、メーカーでもアクリルハードコートを再施工するサービスを行っています。それをすれば、黄ばみを除去して新たにハードコートするので車検も問題ないといえるでしょう。

 

 

ここで注意が必要なのは、ヘッドライト磨き剤で自分で磨き、市販のコーティングで代用を済ませないことです。じつはコーティングの多くは、コーティング自体は耐紫外線対策をしていますが、紫外線を透過させない能力がありません。

 

つまり、市販のコーティング剤ではヘッドライトを黄ばみから守ることは不可能です。また、市販のクリア塗装も紫外線にそれほど強くないのでお勧めできません。

 

このように、市販品で対策してもすぐに黄ばみが発生するので一時しのぎにしかならないことを覚えておいたほうが良いでしょう。

 

そして、リフレクターの劣化ですが、こちらはくすみや剥がれなどで光量が落ちます。さらに使用するバルブの熱量が大きいとリフレクターの損傷は大きくなるでしょう。

 

そこで、リフレクターが劣化した場合は、アルミテープが有効です。ヘッドライトを殻割する必要がありますが、それができればアルミテープで光量を取り戻せます。

 

また、どうしても殻割できない場合や、自分で修理が難しいと考えるなら、専門のメッキ工場に依頼するときれいになって返ってきます。

 

このように、劣化して新品も手に入らずに車検を諦めるしかないと考える方もいますが、今は修理して復活させる方法も多数あるので、車検制度が変わったからと悲観することなく、様々な修理に挑戦すれば大切な愛車を手放すことなどないでしょう。

 

水没したEV車やHV車に近づいても大丈夫?

 

台風2号の影響から、観測史上1位や6月1位の記録的大雨に見舞われた日本列島。各地で災害を発生させ多くの人たちに影響が出ました。クルマの水没も多く発生しましたが、水没したEV車やHV車に近づいてもよいのか不安に思う方もいます。

 

そこで、本当のところを解説したいと思います。

 

 

クルマはEV車やHV車も12Vバッテリーを積んでいるので、電気を使っています。つまり、昔ながらの12Vのバッテリーが積まれているわけですが、なぜか内燃機関のクルマに関しては水没しても近寄るなという話は聞かれません。

 

その理由は、電圧がEV車とHV車で全然違うからです。だから巷ではEV車とHV車の水没車に近寄るなという話が独り歩きしてしまっています。

 

さらに、整備する場合も完全に絶縁対策をしてシステムに触るよう指示もありますし、取扱説明書にも牽引などの時は、感電防止の絶縁対策するよう記載があります。これも水没で感電の危険を感じさせる要因の一つではないでしょうか。

 

しかし実際のところ、国内メーカーが販売するEV車やHV車に限っては、あらゆる状況でのテストが行われており、水没しても感電しないような仕組みが取られています。

 

さらに、事故でEVやHVシステムが破損しても、瞬時にブレーカーが落ちて漏電しない仕組みが取られているので実際水没で感電が起きる心配はないといえます。

 

 

しかし、感電する危険はありませんが火災の危険ははらんでいます。これは、通常の12Vバッテリーでも発生する危険があるので非常に注意しなければなりません。

 

どういうことかというと、水没した時点では火災の危険はほぼありませんが、水が引けて乾燥が始まると火災が起きる可能性があります。その理由はショートです。

 

電気のショートは、中学生の理科の実験で行っているので覚えている方もいるでしょう。プラスとマイナスの間に電気抵抗となる電球やモーターなどを挟まないと火花が散ってショートします。この現象が水没後のクルマで発生する危険が高まっています。

 

 

その理由は、泥水が配線に付着してその部分を腐食させてしまうためで、乾燥して水気がなくなると腐食した部分でショートして火災が発生します。12Vバッテリーが電力をたくさんため込んだままの状態だと、ショートしたことで車一台炎に包むことくらいたやすいでしょう。

 

特に、海辺で塩分の含んだ海水に水没するとかなり危険です。塩水は電気を通しやすいということも、学生時代実験しているので覚えている方もいるでしょう。

 

そのため、塩分が多い海水にクルマがつかると、電気を通しやすくなっており、ショートして発火する危険が高くなります。

 

とはいっても濡れているうちは、電気が通電しても濡れているので燃えることはありませんから、自分のクルマが水没したらゴム手袋で絶縁してからボンネットを開け、バッテリー端子を外すようにします。この時、必ずマイナス端子から外し次にプラス端子を外しましょう。

 

その理由は、クルマのボディはマイナス端子が接続されているので、逆の手順でプラスから外した場合、その配線がボディに接触してショートする危険が高いからです。

 

このことは、日産自動車の台風災害時のQ&Aでも紹介されているので、一度確認してみるとよいでしょう。

 

では、話をもとに脅してEVやHVの駆動用バッテリーはどうかというと、こちらは厳重に守られているので感電の心配も火災の心配もほぼありません。仮に、水没してもブレーカーが作動して電力をシャットダウンしているため、多くの場合は安全です。

 

しかし、かつて2021年に佐賀県でリーフが水没した後、自然発火した事故が報道されました。この事故の当時の写真を見る限り、リーフは全焼せずに鎮火しています。

 

通常リチウムイオンバッテリーによる火災なら、完全にすべてのエネルギーを放出するまで燃え続けるので全焼するはずと考えられます。

 

つまり、この火災は12Vバッテリーのショートによる火災が濃厚なのではないかと思われます。そこで、先ほどの12Vバッテリーのターミナル外しは非常に重要となるわけです。

 

しかし、アメリカではテスラが燃え、中国でも数多くのEV車が燃えています。リチウムイオンバッテリーはスマホなどにも使われ、身近なのでその発熱の凄さ、そしてちょっとしたことで発火や爆発を見聞きしたことがあるでしょう。

 

つまり、クルマに頑丈に搭載されているリチウムイオンバッテリーは、ブレーカーにより電力は遮断されますが、熱暴走により火災が発生する危険は残されているということです。

 

このようなことから、水没したEV車やHV車は感電の危険はほぼないですが火災の危険はあるということを覚えておいたほうが良いでしょう。

 

特に水没しているときはいいですが、引き揚げてから数時間で燃えることは海外ではよくある話なので、引き上げを個人で行うのは絶対避けたほうが良いといえます。

 

 

 

クルマを売るなら買取がいいって本当?クルマをお得に売却する方法

 

クルマに乗っていれば、いつかは今のクルマを手放す時が来ます。

 

多くの場合、少しでも高く売れたら嬉しいと感じているはずですが、実際に売却すると巷にある情報とはかなりかけ離れた買取額で諦めていることがほとんどです。そこで、クルマを売るには何がいいのか考えてみました。

 

クルマを売る方法には、古くからある下取りと買取、そして個人売買の3種類に大きく分けられますが、それぞれメリットとデメリットがあり、利用する方によってもメリットも異なります。

 

 

まず、クルマを高く売るなら買取が良いと多くのメディアや広告で宣伝されています。実際、買取のほうが下取りより高くなるには理由があります。

 

基本的に買取というのは現在のクルマの相場をもとにして査定額を算出しているのに対し、下取りはクルマ納車時の相場を想定して査定額を算出します。つまり、納期が長いクルマほど下取り査定額は悪くなります。さらに、下取りと買取業者は横のつながりもあります。

 

特にディーラーの営業マンと親しくしている買取店もあり、下取りしたクルマを営業マンの親しい買取店に安く横流しするので下取りは安くなる傾向が強いといえます。

 

 

しかし、下取りの利点は、買うクルマと同時に今のクルマの処分ができることです。一人の営業マンと交渉するだけでクルマの売却ができるのでユーザーの苦労は少ないといえます。

 

さらに下取り価格を購入するクルマの値引き交渉にも使えるメリットもあるので、一概に下取りが安くて不利とも言えません。

 

とはいっても下取りはどうしてもディーラー1店舗との交渉になるので、それほど大きく値を上げることは難しいでしょう。その反面、買取なら数多くの買取店と査定比較できるメリットもあります。

 

ここで、査定比較について詳しく解説すると、買取店の査定額は買取店ごとで査定額が異なります。その理由は、流通ルートが各店舗で異なる事が大きな理由です。

 

まず、高く買取する買取店の特徴は、自社販売する買取店です。自社販売とは買取したクルマを自社で営業する中古車店で販売するビジネススタイルで、業者オークションに出品する割合が多い買取店より高く買取するという認識が広まっています。

 

 

しかし、それは間違いでもあり正解でもあります。どういうことかというと、中古車というのは欲しい顧客が多いほど市場価値が上がり買取価格も高くなります。そのため、自社の中古車店で欲しい顧客が多ければ高く買取する確率が高まるということです。

 

その反面、不人気車は自社で中古車販売していても、欲しい顧客がいないので買取しても売れる補償がありません。そのため、自社で顧客がいないクルマは高く買取しません。

 

つまり、自社販売では流通ルートに限りがあるので自社で人気ある車種は高く買取しますが、そうでなければそれほど良い金額が付かないということです。それが業者オークションであれば、日本全国の中古車業者が参加しているので、不人気車でも高く売れる可能性があります。

 

このように、クルマの状態や市場人気などにより、自社販売している買取店より業者オークション専門の買取店のほうが高くなることもあります。

 

ここまでで分かったことは、クルマを高く売るなら自社店舗を持つ買取店が有利ということではなく、売ろうとしているクルマがどれだけ市場で欲しがられているかがキーポイントになります。

 

そこで、売却を本気で考えていて、少しでも高く売却したいなら様々な買取店で査定するのが良い方法です。

 

しかし世に言う一括査定は、一度登録すると電話攻撃で仕事に支障をきたすこともあり、一部の人からは嫌われたシステムと言ってもよいでしょう。

 

ただ、本当に売却したい気持ちが強く、高く売りたいならやはり一括査定ほど便利なシステムはありません。それは、こちらが1回登録するだけで、向こうから売って欲しいと多くの店舗からオファーが来るわけなので、逆に考えると一気に売り手市場ということです。

 

よって、売れるクルマなら確実に自分で買取店を探して売却するより高く売れます。

 

そして個人売買ですが、こちらの方法がクルマを売るには一番高く売れるといってよいでしょう。しかし、個人売買は、いつ売れるかわからないデメリットと、書類手続きを当事者同士の素人が行う必要があり、流れによっては書類手続きに長い時間がかかってしまうこともあります。

 

そんな中、個人売買は新たなステージに入っており、カババというサイトを使うとディーラーより高額で売却できるほか、出品者の手数料は0円なのでかなりお得に利用できます。カババは中古車とフリマを合わせたサービスなので、今後の発展が面白そうです。

 

しかし、やっぱりいつ売れるかわからないのが個人売買です。そこで、すぐに現金化したいなら買取店がいいですが、一括査定は利用したくないという方も多いでしょう。そういった場合は楽天カーはかなりおすすめです。

 

楽天カーは、オークション形式の買取なので、一度登録すると多くの中古車店が参加して入札する仕組みです。つまり一括査定のように多くの買取店を相手にする必要もなく多くの買取店からオファーが来て一番高く入札した業者に販売できます。

 

このように、クルマを売却する方法はいくつかありますが、自分のライフスタイルに合った方法で選ぶことが一番お得な売却方法です。